"せえの” で 余白の空

ついばんだ 桜 1つ

Cry for the Moon

※大変重い内容なのでそういう話題が苦手な方は戻って下さいませ。

 

 

何時もなら、ちょっとふざけた文章を織り交ぜながら綴るスタイルだけれど

今回はそういう内容ではないので淡々と。

 

 

40年も生きていると、あらゆる体験をして経験を積んでいくけれど

それでもまだまだ未体験な事や知らない事というのはあるもので

今年も早速そういう出来事がおきてしまった。

出来ればこれは一生体験したくなかった。

 

推しが自ら命を絶ってしまった事。

 

正確には私の直接の推しではなく

私の30年来の親友の推しだ。

亡くなったその週末、日本でイベントがあり

勿論そこに行く予定でチケットを取っていたし

来月には直接本人と対面で会うイベントの予定もあった。

コンサートも遠征する予定で、その為に今のうちに働いて

その日休める様に頑張らないとという話を数日前にしたばかりだった。

 

夜中にその子からの連絡で知った私は

動揺して会話出来ない本人に代わって自分で情報収集をしたが

まるで頭を鈍器で殴られた様に

視界も思考もぐるぐるとしていたし身体も指も震えが止まらなかった。

 

ほんの何日か前まで普通にそこに存在してくれていたのに

もう一生理由も解明出来ない世界に旅立ってしまった。

どうしたらいい?

そう呟く親友に私は何も言えないままだった。

 

彼はファンにとって生きる理由だ。

でも、本人にとっては果たしてどうだったのだろう?

その立場が苦しかったりしんどかったりしたのだろうか……

自ら明日への道を閉ざしてしまいたくなるほど

何も見たくないほど辛い事が彼を支配していたのだとしたら

こんなに苦しい事はないし

ファンはそれを一生考え抱えながら生きていく事になってしまった。

暫く時間を置いて、落ち着いて考えられるようになったら

もうその辛さに悩まされる事はない世界に行けたのだと

考えられる日がくるかもしれないけれど、それにはまだまだ時間が必要だ。

加えて、周りの無理解も傷を抉る。

家族や身内、長年生活を共にしたペットとの離別は

理解して貰える事柄ではあると思うけれど

現状、推しとヲタクという関係性では世間はなかなか理解してくれない。

大袈裟なと、アイドルや芸能人を好きになった事ない人からしたら

そう思うのだろう。

既に充分傷ついて、心を痛めているのに

それを揶揄したり鼻であしらわれる事すらある。

そんな風に必要以上に傷ついている親友に私は

「どう?休めてる?食事は出来てる?」と尋ねる事しか出来ない。

 

彼が亡くなって1週間経った頃、お花を飾った。

今この瞬間もきっと彼の死を嘆いて悲しんでる人達がいる。

それは世界中にだ。

何処かの国では、お寺に遺影を飾り何人ものファンが

ロウソクとお花を捧げていた。

 

私の中で一生忘れる事が出来ないし、忘れる気も無い出来事だが

この時の感情を1ミリも逃したくなかったのでブログに納める事にした。

 

最後まで読んでくれた人がいるなら

ありがとうございます。

そして

そんなあなたも誰かの生きる理由かもしれないと思って貰えたら嬉しいです。

それは別に肩書や職業とかで特別に作られるものではなく

どんな人でも、その可能性はあるんだという事。

 

こんな事言ってるけれど

私も20代の頃は死にたいっていう感情は普通にあったし

そういうのってある意味、誰しもが通る通過点でもあると思うんだけれど

だからこそ

自分で自分を大事に出来ない時に、少しでも声を出してくれたらいいなと思う。

直接何かをしてあげられる訳じゃないんだけど

少なくとも私の目や耳の届く範囲で

同じ様な事が起きないように

真っ暗で何も見えない世界の中で少しドアを開けておいて

漏れ出る光の様でありたいと思うから。

 

だいぶ、おこがましいかも知れないけれど……。

 

 

 

2022年下半期 刺さったK-POPまとめ

 

既に2023年に入って1か月が経った。

先月末に「K-POPの方は1月中にブログに」とツイートして

体感数日でもう期日がきてしまった訳です。

今年は自分の中で「決めた事は出来る限りする」と決めている。

が、幼稚園の標語にもお寺の入り口にも掲げられない様な

なんとも当たり前な事をさも凄い事の様に言うのは恥ずかしい。

何故なら、もう四捨五入したら人生半分に差し掛かった大人なのである。

 

という訳で2022年下半期 刺さったK-POPまとめ、やっていきましょう。

因みに上半期はこちらになっています。

 

cherryash.hatenablog.jp

 

 

 

youtu.be

 

Freak / ZICO

 

ZICOは韓国のラッパーで、Block Bというアイドルでデビューした後

色々諸々ありまして自分でプロデュース・作詞・作曲をし

韓国内外で確固たる地位を築いた人です。

K-POPに関わってる人なら知らない人はいないほど有名ですし

去年はサマソニでヘッドライナーを務めてたりします。

22年4月に兵役を終え、これが除隊後に出したアルバムの中の1曲になります。

何より踊ってる!!!!!

まぁ勿論アイドルもやってた人なので全然踊っててもおかしくないんですが

正直踊ってくれるなんて思ってなかったから嬉しすぎたし

兎に角トラックも声も格好いい。あと顔も凄い好き……///

 

ZICOはこっちの曲も凄く名曲で、雰囲気も全然違うし

可愛い曲なのでお勧めです!

あとこのしょげてる顔が本当に好

[MV] ZICO(지코) _ Any song(아무노래) - YouTube

 

 

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Hype Boy / New Jeans

 

2022年のK-POPは兎に角、新しくデビューした女性アイドルグループが

信じられないほど豊作で

そのうちの1組が8月にデビューした5人組New Jeansです。

もう下半期は正直New Jeans旋風が凄くて

ランキングにはデビューアルバムの曲がほぼ全てランクインするし

それが今、年が変わっても継続してるのが凄い。

特にこのHype Boyは、兎に角色々なアイドルもカバーダンスするほどで

私は自分の好きなアイドル達がカバーするたびにキャーキャー騒いでおりました。

 

今やNew Jeansは日本のラジオチャートや音楽チャートでも

名前を見るほどになりました。

今年、覚えておいて損はないグループです。是非一度聞いてみて下さい。

因みに23年刺さったK-POPには既にこのグループの曲入ってます。

(早すぎだろ)

 

 

youtu.be

 

・LAW(prod.Czaer) / YoonMirae,BIBI

 

2022年下半期では韓国のサバイバル番組のひとつ

STREET MAN FIGHTERが盛り上がりました。

8つのダンスクルー達があらゆる課題をクリアしながら

都度脱落を掛けてダンスバトルもするというなかなか熱いもので

そもそもはその前に女性版が大盛り上がりした事で男性版も制作されました。

課題で用いられる音楽も、その時の為に用意されたもので

最初に紹介したZICOもまた音楽制作で参加しています。

(その音楽も韓国内で大バズりしました。ここでは選んでませんが(小声))

私に刺さったのはこのLAWという曲で

8つのダンスクルーのサブリーダー達だけで踊っているものです。

歌ってるのは

ユン・ミレさんとBIBIさんという二人の女性。

どちらも格好いい人達で、この曲キッカケに私はBIBIちゃんの他の曲まで漁りました。

歌詞のキリングパートが格好良くて…!

ここの正しい翻訳の意味をしりたいな~と思ってるんだけど

私の韓国語能力ではそこまでに至らない…悔しい。

 

 

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・Romance Symphony(Feat.CHANGMO,Jay Park) / BIG Naughty

 

BIG Naughtyくんは、韓国のラッパーで

デビュー当時はまだ高校1年生でした。2003年生まれ、衝撃的。

その頃は年相応の子供っぽさがまだまだあったのに

MV観て頂けたら分かりますがもうすっかり男性じゃん…っていう。

しかもこの曲の歌詞もまたその辺を感じられるんですよね。

 

自炊よりインスタント、ロマンスよりコメディが好きだった俺が

タイタニック観て泣いたんだ。

 

と、人を好きになった事で自分に起きた変化に驚きながらも

ちゃんとそれは好きになった人への想いによるものだって自覚があるんですよね。

 

君の為にならバッハにもなれるよ。

 

からは、クラシックの名だたる作曲家の名前をあげながら

「君」への想いを歌ってるんですよー!オシャレ~~~!

 

この曲にはさらに2人のラッパーがFeat.で参加してるんですが

二人目のJay Parkさんのパートがまたにくいんですよ~

Jay Parkさんは去年の刺さったK-POPでも紹介しましたが

この人もまた韓国HIP HOPを語る上では絶対に外せない人で

ヒット曲も沢山出してる人です。(何ならBIG Naughtyくんの所属事務所の社長です)

この人がこの歌の中で

 

君のために俺の名曲は作られたんだよ

 

と歌った後に、実際のその名曲たちのフレーズとメロディを歌っていくんです!

お、オシャレだし何それもうプロポーズじゃん!!!!!!

MVでは3分14秒あたりからが該当パートになるので

気にしながら聴いてみて下さい。

はぁ、Jay Park…しんどい。ZICOと並んで顔が好き。←

 

 

youtu.be

 

・Designer / NCT127

 

イリチルの曲は強い!という印象が私の中では多いのですが

このアルバムの収録曲はどちらかというと90年代の洋楽っぽさを

感じるものが多くて好きな曲や流れが沢山ありました。

その中でもDesignerはイントロの雰囲気と

中身が全然違うじゃん!好き!!!となった曲です。

公式の動画で披露してるものがこれしか見当たらないのでライブになってますが

こっちの公式オーディオのリンクをどうぞ!↓

 

NCT 127 'Designer' (Official Audio) | 질주 (2 Baddies) - The 4th Album - YouTube

 

 

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・ROYAL / IVE

 

IVEも2022年にデビューした新人女性アイドルグループです。

メンバーには名古屋から渡韓したレイちゃんという女の子が所属していて

なんとラップを担当しております。

少し低めの声でROYALとサビで歌ってる1人がレイちゃんです。

このアルバム自体は4月発売なので上半期なのですが

私がすっかりチェックしていなくて、この曲好き!!ってなったのが

下半期だったためにここで登場です。

 

IVEちゃん達のうち2人は

元IZ*ONEのメンバーです。(プロデュース48で誕生したグループ)

そして最年少は高校1年生!みんな可愛い!

あ、紅白出てましたね。あの子達です。(雑)

 

 

youtu.be

 

・Ditto / New Jeans

 

New Jeans、2曲目です。

この曲は23年発売のアルバムの収録曲ですが

先行で12月19日に公開されたので22年に換算しました。

 

Hype Boyがめちゃくちゃ好きだったしDitto聞いた時もふーん位だったのに

聞けば聞くほど好きになっていって

多分今New Jeansの曲の中でNo.1で好きです。

 

MVもまた面白い作りになってまして

タイトルみてもらうと分かるんですがSide Aとなっていて当然Side Bが存在します。

Aを最後まで観ると、え……?へ?となるんですが

Bを観て、補完されるといった感じです。

ソフィア・コッポラの初映画監督作品「ヴァージン・スーサイズ」をオマージュしてると言われていて、そういう所も含めて面白いMVだなと思います。

 

 

 

さて、下半期は10曲はいかないところで収まりました。

とは言え、2022年のK-POPプレイリストは60曲くらい入ってまして

そこから選りすぐった17曲という事になります。

 

music.apple.com

 

23年既に8曲くらいがプレイリストに入ってるので

曲の増え方次第でまた上半期・下半期でブログ書こうと思います。

一体誰が読んでくれてるんだって話ですが、もうこうなったらやれる所まで!!!

 

という事で次回7月頃にまた、お会いしましょう。

イケナイコトカイ

実はとても悪い事をしている。

人気がない夜道を自転車で走る時に

こっそりイヤホンをつけて音楽を聴いている。

一応、音は小さめにしてノイズキャンセルはせず

外の音は取り入れる様にしてはいるけど

してはいけない事をしているのは確かで

でも音楽を聴きながら風を切って走る気持ち良さの誘惑には勝てない。

今日は推しグルのメンバーがお勧めしていた曲を

新たにRe:プレイリストに入れてシャッフルスタートさせた。

どのタイミングで新しいお気に入りの曲が流れるか

それもワクワクの1つだ。

 

好きな人が今自分が気に入ってる曲や好きな曲を教えてくれるのが好きだ。

それが自分にも響いた時に知らない世界のドアが少し開いた気がする。

当然響かない時もあるのだが、それはそれで構わない。

私の好きと、他人の好きは違って当然で

だからこそ好きがマッチした時がより嬉しいし気持ちが良い。

だから推し達には

「もっと、アナタの好きを教えて欲しい」

 

10代の頃に好きだった人に沢山色々な曲を教えて貰った。

それこそ邦楽も洋楽もジャンルも幅広く

自分の知らないアーティストや曲、様々な世界を覗かせてくれた。

知らないものが多い時だからこそ、新たに知る曲は

私の人生に置いて切っても切れないものになった。

今でも、彼に感謝している事の1つではある。

とっくに縁なんて切れてるからこの感謝は届く事は無いが。

 



 

音楽と共に流れる街の景色は

秋の雰囲気を残しながら、吐き出される息はもう白みがかっていて

冬が大好きな私には更に期待が高まる時期でもある。

帰路の途中で何枚か写真を撮り、もうすぐ自宅に到着というところで

雰囲気にぴったりの曲が再生された。

普段ならしないが、1本手前の道に逸れて遠回りする事にした。

幹線道路沿いのオレンジ色の街頭に照らされながら

ゆっくりと走り歌詞を口ずさむ。

家の前についた時に見上げた空には1つだけ明るく光る星。

いつかの大遊星ではないが。

 



2022年上半期 刺さったK-POPまとめ

 

 

2021年の夏に再び沼入りして早1年。

2022年も好きなK-POPは増えていき、このままでは年末に10曲選ぶなんて

到底無理だと気づいて「上半期と下半期で分けたらいいのでは?」と閃いた。

下半期に10曲現れるのか、という疑問もあるが

10曲選び出すのも大変だったから、多分大丈夫でしょう。

一応J-POPも洋楽も聴いてるんでそっちも年末には大丈夫でしょう。

全部ふわふわしてるけども。それは元々だった。

 

 youtu.be

 

1. Feelin' Like / PENTAGON

   1曲目から推しの曲を出してしまっていますが

 発売日が1月だったのでたまたまです。えぇ。

 本人達も言ってるんですが、この路線の曲やダンスは

 PENTAGONにとっては新しい挑戦です。

 去年好きになってから私にとっては初のリアタイカムバ体験だった訳ですが

 もう本当に曲もダンスも衣装も全部、全部大正解だった。

 発売のタイミングが冬季オリンピック旧正月に丸かぶりだったので

 音楽番組自体がほぼ休止の中で奇跡的に地上波放送のMusic Bankで1位が取れた事

 私は当時入院中、かつ術後2日で

 病院のベッドの上で夕飯を食べながら観てたんですがマジで声を殺して泣きました。

 入隊を終えた長男ジンホさんは、まだ1位経験がなく

 (Daisyで初1位を取った時は入隊後で音楽番組は不参加)

 メンバー達も「長男と共に1位を取りたい」という気持ちだったと思います。

 そういう諸々のグループの事情は兎も角

 本当に格好いいんですよ……私の最愛グループなんですけどね。えぇ。

 勿論今回も本人達が作詞・作曲・ダンス振付全てに携わっております。

 9月についに3年振りに日本でするライブも決まって、お陰様でチケットが取れてるので

 生でFeelin’ Likeしてきたいと思っています。いやっふうううう!!!

 

 

youtu.be

 

2. The song / BTOB

 私の推しグルPENTAGONの先輩グループにあたるBTOBは去年末に

 メンバー全員が兵役を終え完全体となりました。

 その完全体後、初のカムバタイトル曲が「The song」です。

 歌詞にはこれまで出してきたシングルのタイトルやワードを織り交ぜ

 自分達のファンダムとの繫がりを強く感じさせてくれるバラードソングです。

 私は正直バラードはそこまで好きな訳じゃないのですが

 歌が上手い人達のバラードは別腹です。

 BTOBさん達は兎に角、他グルのファンからも「歌が上手い」事で知られていて

 この曲も歌唱力の高さを充分に感じられます。

 自分のグループとファンもこうあって欲しいな、と素直に羨ましく感じられる1曲で大好きです。

 

 

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3. TOMBOY / (G)I-DLE

 お気づきの方もいるかもしれませんが、そうです。

 私の推しグルPENTAGONの、そして1個前のBTOBの後輩にあたる女性グループ

 それが(G)I-DLEちゃん達です。

 Kポ漁ってるうちに事務所単位で推す様になってくる。これもまぁまぁあるあるの様です。

 正直、私のキャパがいっぱいいっぱいなので

 女性アイドルグループは追わないで置こうと思っていました。

 でもこの曲が本当に良すぎて

 これをきっかけに女性グループも手を出す様になってしまいました。

 またこれが本国でも大大大ヒットしておりまして

 今でも主要チャートベスト5~ベスト10には存在し続けております。

 ガールズクラッシュとはちょっと違うなと思っていて

 ほど良く強くて、ほど良く可愛い。

 そしてこの会社のアイドル達は全員自作する人達っていうのも特徴で

 この曲も本人達が作曲・作詞に携わっております。

 もうほんと、皆可愛い。可愛い女の子は正義。

 特に歌い出しのミニーちゃんと後半2:12から始まるパートを歌ってるシュファちゃんが

 声的にも特徴的で一番好きな部分です。少し甘くて耳に残る。そして可愛い……。

 サビのところのFワードは音源でピーとなってますが

 本国や海外の公演ではファンがでっけぇ声で「フ○ッキン TOMBOY!!!」って

 大合唱してるところも好きです。ファンが言うならしょうがない。

 

 と、思ってたら超ベテランもしっかり歌ってました。好き。

 

 

 

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4. GANADARA / Jay Park Feat.IU

 Jay Parkさんは韓国では知らない人はいないラッパーさんです。

 このGANADARAはごりごりにラップしてる訳じゃないのですが

 メロディが本当に優しくて、MVのちょっと自分をいじりながら

 IUとのシーンに繋げるのが可愛いので是非観て欲しいです。

 しっかり踊ってるところも、笑顔で決めるところも培ってきたものが垣間見えて

 最高に愛おしいJay Parkさんが観れます。

 あと単純に顔が好きだ……。←

 IUさんは、今日本でも上映中のベイビーブローカーで女優さんをしている方で

 こちらは韓国では「国民の妹」と呼ばれて愛されてるソロシンガーです。

 (※韓国では国民の○○という言葉でその人を愛でたりします。)

 MVでも「兎に角時間が取れない」とされていますがマジで超売れっ子です。

 耳に残るワードとリズムのサビ、これからの季節にもぴったりだと思います。

 こちらも本国チャートでは上位圏に留まってる人気曲です。

 

 

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5. MANIAC / Stray Kids

 去年私を再びK-POPの世界に導いてくれたStray kidsの2022年のカムバタイトル曲。

 相変わらず耳に残る「スキズの曲」を出してきてくれます。

 つい真似したくなるキリングパートの振付

 耳に残るラップパートとサビのフレーズ。

 これをまた本人達が作っているという事、全てが天才過ぎる。

 個人的にはこのMANIACも大好きなんですが

 アルバムではこの曲は2番目で、1番目に入ってる収録曲もまた素晴らしいんです。

 

  Stray Kids "거미줄(VENOM)" Video - YouTube

 

 タイトル 거미줄 は訳すと蜘蛛の巣になります。

 張り詰めた弦を弾く様な、特徴的なサウンドが曲の全体に散りばめられていて

 MVには鉄の蜘蛛が這いずり回っていて

 緊張感と少しの不気味さが癖になる1曲です。

 この1曲目からの2曲目というのが私は大好きな流れで

 聴くなら是非この2曲はワンセットで聴いて頂きたい!お勧めです。

 

 

youtu.be

 

6. Beg For Me / Red Velvet

 Red VelvetのFeel My Rhythmの収録曲の1つのこの曲。

 勿論、タイトル曲も壮大でとてもいい曲なんです。

 バッハのG線上のアリアをサンプリングしていて

 「そんな事しちゃいます?!」って事をしてくるのがSMエンタですし

 それをこなしてしますのがRed Velvetだと思います。

 でも個人的にはこのBeg For Meっていう収録曲がめちゃくちゃ格好良くて大好きなんです。

 

 このラインでもう1曲

 同じ時期に日本向けのアルバムも出していて、その先行トラックである

 WILDSIDEという全編日本語歌詞の曲もとても格好良くてMVも良いので是非是非……。

 

youtu.be

 

 

 youtu.be

 

7.Candy Suger Pop / ASTRO

 ASTROさん、2022年のカムバ最初の曲がこちらです。

 既に再契約が迫っている中堅アイドルですが

 この爽やか路線をきっちりこなせるところが強みだと思っています。

 勿論格好いい系も出来る、その幅の広さがファンダムの大きさでもあると思っています。

 5月発売のこの曲、これからの季節にもぴったりですし何より楽しい!

 そして

 

 

 兎に角、顔がいいチャ・ウヌ……。

 さすが「推しは推し、ウヌはウヌ」である。

 私はウヌ君が推しという訳ではないですが、この美貌には抗えませぬ。

 あと皆のダンスのラインが綺麗なので

 ASTROは曲が出たら絶対チェックするグループの1つです。

 

 

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8. NANANA / GOT7

 ガッセの久々の新曲は、メンバーたちの強い意思と絆

 そして周りをサポートする人達のガッセへの愛情で実現したものだと思っています。

 元々はJYPの所属していたGOT7は、数年前契約満了と共にJYPを離れる決断をしました。

 これは通例ならば、再結成の望みは極めて薄い事を意味しているのと

 複数国籍のメンバーが在籍しているとなるとその個々の活動範囲も異なるので

 尚更高いハードルがある状態だったと思います。

 でもメンバーたちはずっとグループ自体の解散ではないと言い続け

 リーダーであるJBさんが事務的な部分を引き受け奔走し

 退社後も「GOT7」を名乗って活動出来る様に権利の譲渡などにも携わったとか。

 全員が元々いた事務所を辞め、全員が違う事務所に所属しながらも

 GOT7として活動出来るというのはある意味、韓国アイドルの人生としての

 新しい道筋を作ってくれたと私は思っています。

 

 まぁ、それは兎も角として曲が!!!良いんだわ!!!

 

 イントロから綺麗なメロディとMVには夢の様な幻想的な世界観が広がっていて

 何よりメンバー皆が幸せそうな事と楽しそうな事が

 ドルヲタ的には何よりぐっときてしまいます。

 サビの終盤に全員が横並び一列になってダンスをする所が最高に好き!

 夜に聴いても朝に聴いても、春に聴いても夏に聴いてもいい!

 アイドルってそうあるべき。いつだってどんな時だって寄り添ってくれるし

 慰めてくれるし、救ってくれる。本当に有難う……。

 リレーダンスのガッセさんも皆可愛いので、是非観て……。

 

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9. Faling Dreams / ELO Feat.pH-1

 ELOさんは韓国のR&Bシンガーさんです。 FeatのpH-1さんはラッパーさんで

 去年、川谷絵音のバンド・Indigo la endともコラボしていた人です。

 ELOさんはAOMGという事務所に所属しているんですが

 このAOMGは4曲目で紹介したGANADARAのJay Parkさんが設立した会社です。

 所属メンツが兎に角豪華ですんごい事務所なんです。

 そんなELOさんがほぼ2年振りに出した新曲

 イントロからしてもうヤバイ。

 声質と曲調の親和性……発売後は暫くこの曲ばっかり聴いてました。

 また中盤から出てくるpH-1のラップ!

 中毒性がある1曲だなと思っていて、上半期でも私の中でかなり上位に入る1曲です。

 

 

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10. HOT / SEVENTEEN

 2022年の上半期の締めくくりはSEVENTEENでした。

 HOTがあまりにも良くて、うっかりアルバム収録曲まで手を伸ばしたが最後。

 6月中は只管、SEVENTEENの動画を漁った1か月でした。(今現在もだけど)

 当初はVery NiceとReady to loveの2曲しか知らなかったのに

 7月現在SEVENTEENプレイリストは45曲になっています。

 別に避けてた訳じゃなく……というのは嘘で

 13人もいるし覚えられる気しないし、うっかり手出すの怖い。って実は避けてた部分がありました。

 でもどうしようもなく、お勧めにあがってくるんですよ。

 芸人です、みたいなおまとめ動画が。

 それを数本観ていて「絶対好きになりそうだから深追いはやめておこう」って

 心に決めてたんですよね。まぁそれもHOTが良すぎるばかりに……。

 で、HOTも良いんですけど、このFace the sunの収録曲がまたいいんですよ。

 その中の1曲

 

youtu.be

 

 この曲が本当に良くて……。

 僕の気持ちをメロディに乗せて歌うよ

 君だけが持っていって全部

 サビの歌詞はざっくりこんな感じなんですが、それをカムバックのショーケースで

 こんなに幸せそうに歌ってくれるの、本当にドルヲタ冥利につきすぎませんか……。

 ファンへの愛を惜しまないのがKポドルだし

 こんな事されたらもっと返してあげたくなるのがヲタクってもんです。

 多分これからもセブチさんは追い掛けるし曲も聴くと思います。

 でも流石にこのタイミングでCARATです!!!って名乗るのはおこがましいので

 もう少し勉強していきたいと思います。

 (※CARATはセブチのファンダム名で、CARAT予備軍をCUBICと呼ぶそうです)

 

 

さて、上半期10曲を絞り出してみましたが実際にはまだまだ紹介したい曲はあります。

女性グループ・ソロに手を出し始めたので

MAMAMOOMoon byulさんのLUNATIC

IZ*ONEクォン・ウンビちゃんのGlitch

日本人メンバー月ちゃんのチッケムがバズったBilllieGingaMingaYo

これまた全員日本人メンバーで構成されてる

XGTippy Toes と最近出た最新曲MASCARA

また男性グループ・ソロでは

今年日本デビューを果たしたOnlyOneOfSuit dance

DAY6WonpilさんのA journey

江南スタイルでお馴染みのPSYさんとBTSSUGAさんのコラボThat Thatなどなど……。

 

これでも「え?あの曲は?」とか「あれ入ってないの?」とか

大分偏ってるところもあるかと思うんですが

勿論売れてる曲は大抵聴いてるし耳馴染みもあるし歌えたりもするんです。

当然好きなんですけど、取り合えず私的上半期の10曲はこれに落ち着きました。

下半期もこの勢いで「10曲なんて選べないよ~!」となってくれるといいんですが……。

 

Kポドルヲタでない限り、普段馴染みが無いK-POPというジャンルは聞くまでに

ハードルがあるかと思いますが、日本ではなかなか無いメロディラインや

独自の音の取り方やアイテムの取り入れ方などがあって

癖になる事間違いなしなので、うっかり1曲でも誰かに刺さったら嬉しいな~と思います。

 

本当は推しグルの好きなところと、K-POPの編曲のあれこれについてのブログを書きたいとずーーーーっと思ってるんですけどね……。

それは2022年中にどちらか1つでも出来たらいいなって思ってます。

いや本当に……冗談とかでなく、真面目に。

鳥籠から見上げる空に思う事。

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一般的に歳を重ねるほど、死という概念は身近なものになる。

自分の年齢と共に周りも同じだけ歳を取り、必然的に人間関係も増えていく。

自分とは遠い関わりの人の訃報も耳に入りやすくなるし

子供の頃は気にした事もなかった世に溢れる死に纏わるニュースも自然と聞き入れる様になっていく。

最初に触れる死は、飼っていた動物や身内の死が一般的だろうか。

 

30代に入って、身内・親戚・友人・友人の親族など

人を見送る機会は片手では済まなくなってきた。

 

近年では一昨年に母親と

もっと仲良くなりたかった友人を *1

そして去年は親友の母親と

連続でなかなか堪えられない失望を迎えている。

特にこの親友のお母様とは実は親友と出会うより遥か前に出会っていて

私の境遇を知って、良く声を掛け労わってくれていた人だったのでより悲しみは深かった。

このタイミングだと理由はコロナ?と思われそうだが

皆違うところがまた色々考えさせられる。

 

それに伴い人それぞれ死の悲しみ方と癒し方は本当に様々だなと感じている。

父親が死んだ時、私は同じ様な亡くなり方をした人の身内や

そこに立ち会った職種の人の記事やブログを読み漁った。

一方、姉は一切の情報を断ちひたすら内に籠った。

5年以上経った今でも関連した小さなトラウマを抱えてる。

私も自分では気づいていないけれど、実際はそういうものが残っているのかもしれない。

 

数年前、大切な飼い猫を亡くしたNEWSの小山さんは

その子との記憶と思い出を元に歌詞を書き、自身のアルバムソロ曲とした。

当時の私はちょっと重たすぎるな……と思ったけれど

暫くしてからやっとその真意に気づけた様な気がした。

小山さんは、その子を一緒に愛してくれたファンと共に

見送りたかったし、自分自身に納得させたかったのかなと。

 

死の悲しみ方、癒し方は人の数だけあって

そのどれもに間違いは無い。

泣いて悲しんで、偲んで、想いを馳せて

時には作品にしたり、違う形にして存在を残す。

何故なら、どんなに辛くても私達はまだ生きていかないといけないのだから。

 

 

ここからは自分の死について。

 

 

数年前、ある手術をするというブログを書いたのだが

それが出来ずに3年ほど経過していた。↓

( 手放すモノ・手に入れるモノ - "せえの” で 余白の空)

それはあまりいい理由ではなく、その状況から悪くなるのを

待つしかないという段階になってしまったからだ。

(悪くなれば切除するという治療段階に進めるから)

で、それが今になった。

去年9月に手術をした時に行った検査結果が悪く

11月中旬ごろ病院から携帯に不在着信があった段階で

「あ、これは良くない結果が出たんだな」と直ぐに察した。

数年続いたグレー判定が黒になるとやはりドキリとするものだが

実際には凄く落ち着いてたし、次の段階に進めたのはある意味良かったなとも思う。

多分、この話をした時の姉の方がよほど動揺したんじゃないだろうか。

(LINEだったから分からないんだけど)

姉もこの状態なのは当然知ってたけど、あまりにも突然だったから…。

 

そこからは予定していたヲタクとしての日程をこなしながら

入院の為の検査や準備、やっておかなければならない事をこなして12月末に入院した。

1か月以上の入院、しかも年末年始を病院内で過ごす。

人生初の体験だった。

手術の日程は大体2月の頭位に予定通りいけば行うというスケジュールで

このコロナ禍で一度入院すれば基本的に退院まで家に戻れる事はない。

他人との共同生活は別に問題無いのだが

一番つらかった事は兎に角「歌えない事」だった。

音楽が好きだし、歌う事がずっと好きだった。なのに悲しいかな上手い訳では無い。

これで上手ければ何か違う人生の一歩が進めたかもしれないが

そういうレベルではない。

楽器が出来る訳でもない、本当に好きな歌を歌う事だけ。

でもそれが出来ない場所なのだ。(当たり前だ)

これがダントツで辛い理由だった。

 

手術自体は比較的予後が安定しやすいものだと言われていたが

どんな手術だって大変な事には限りないと痛感した。

麻酔から覚めると寒い訳でもないのに身体がぶるぶると震えていた。

そして身体が重い。

痛み自体は最小ではあると思うが痛み止めは欲しいという感じ。

でも術後翌日にはもう立って歩いて自力でトイレに行ける。

前日10時間手術してたのに…。

本当に医療って、凄い。

術中出血量も110㏄とか言っていた気がする。

本当に、本当に医療って、凄い。

 

1つ計算外だったのは手術をして

悪いモノを取り除いて「はい、おしまい!」では無かった事。

今度は段階的な薬物投与による治療に進む事になる。

今後はそれによる副作用が出てくると思われるが

こればかりはやってみない事には分からないのが今の最大の悩みである。

 

死がテーマでここまで書くと「お前……死ぬんか?」と思われそうだが

そういう段階では無いので大丈夫です。とだけお伝えしておく。

 

30代後半立派なアラフォーが言える事は「健康って大事」という事。

心の健康もだが、身体の健康も当然大切だ。

下手したら身体から心まで一気に直結してしまう事もあると思う。

機会があるなら検査や健康診断はしてほしいし

余裕があるなら「保険も入っててもいいかもね!」とも思う。

(私は入って無かったけどね!!)

少なくとも唐突に起きてしまう事故以外で

自分で気を付けられる事なのであれば、そこを意識的に気に掛ける事は大事だと思う。

 

誰かを見送るのは悲しい事だ。

しかも今はしっかり見送れない状況でもあるから。

間に合わない事も、悔やむ事も、残された側には相当のダメージになる事を

私は自分の父親を亡くした時に経験している。

 

これを読んでくれた人には誰かを大切に思う様に

自分の事も少しだけ大切に想ってあげてくれたらいいなと思う。

こんな事10代20代の私なら絶対に出てこない考えだった。

沢山の誰かや、自分の大切な人達の死が別れが

様々な想いを生み、考えを改めさせ、到底言う事も無かった様な言葉を綴らせているのだ。

 

私だってたまたま早くから検査をしていて

結果が出て早期段階で手術に至れたというだけで

自覚症状なんて勿論何もなかった。

このまま数年何も知らずに過ごしていたら、本当に手遅れの段階だったかもしれない。

死というものは縁遠い様に思えても紙一重

手を伸ばせば直ぐに触れられてしまうものなんだと思う。

 

まだまだ観たいものが沢山ある。

応援したい人もいるし、その人達の幸せな姿をずっとずっと観ていたい。

(多分それで寿命伸びてる)

出来ればその幸せを担える一人でありたい。

 

 

会いたい人達もたくさんいるんだよ。

私ももうちょっと頑張るから

だから、みんなも元気でいてね。

*1:本当は友人と書いていいのかも分からないほど、距離感は遠いのだけど相手はもう皮肉の1つも言えないだろうから友人と書かせて貰う。へへーん!

2021年 刺さったK-POPまとめ - 沼経緯を添えて -

 

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2021年夏

 

 この夏、私はまたK-POPの世界に足を踏み入れてしまった。

 小学校からの親友たちと人生初のFCに入会したのが

 当時日本デビューしたばかりの東方神起だった。

 韓国のアイドルを推せば、自然と韓国の音楽に詳しくなる。

 特に私は広く浅く、音楽は曲が良ければ何処までも精神なので…。

 (お陰で当時デビューしたてのSHINee

   今でも私の記憶の中ではキラキラボーイのイメージのまま。)

 なのでちょっとだけ韓国の知識がある状態で

 再びK-POP沼に片足突っ込んだらもうズッブズブ。

 私のプレイリストには新旧含めK-POPが200曲近く追加されました。

 

 毎年、その年の刺さった曲ベスト10を決めてるけど

 今回K-POPは別枠で

 ちょっと前の曲も含めながら

 これ好き!っていう記録を残していきたいと思います。

 あとグループ単位でもちょっと曲紹介したいと思います。

 

そもそものキッカケは

サバイバル番組「KINGDOM LEGENDARY WAR」

 

 韓国はサバイバル番組が大変盛んな国でして

 お友達の推しグルが「KINGDOM LEGENDARY WAR」に参加する事になり

 動画を観て応援したり投票したりしているうちに

 ほほ~面白いな~となったのが今回の再沼入りの理由です。

 冒頭の画像はその番組の

 それぞれのグループのコンセプトポスターを集めたものです。

 また、このKINGDOMに出場する権利を獲得する為の

 サバイバル番組「Road to KINGDOM」という番組もありまして

 私は遡りにのぼった結果、ここに出場していたグループが

 めちゃくちゃ大好きになってしまうというルートを辿ってしまいました。

(Road to KINGDOMは2020年放送、KINGDOM LEGENDARY WARは2021年放送)

 番組名めちゃくちゃ長い上にこの番組は今後もこのブログに死ぬほど

 出てくるワードになるので以下、RTKとKINGDOMに省略してお送り致します。

 

・Stray Kids - 自由自在の音楽の形を創る -

 

 お友達の推しグルというのがまさにこのStray Kidsで

 (ストレイキッズ=スキズ)

 私はその応援という形で動画の再生をしてました。

 KINGDOMでは毎回様々なテーマが与えられて

 それを元に各グループが自分たちの演目を準備するんですが

 このスキズは全ての音楽を自分たちで作る作曲ドルと呼ばれる人達で

 他の韓国アイドルでいえばBIGBANGのG-Dragonさんや

 BTSのSUGAさんやSEVENTEENのウジさん、PENTAGONのフイさん等があげられます。

 (個人名出してますが、ここにあげたグループは大体どのメンバーも

  作詞なり作曲なり振付なりを自分たちでプロデュースしてたりします)

 このKINGDOMの演目も勿論スキズ本人達が全て手掛けております。

 

  youtu.be

 

 これはKINGDOMの3次、テーマはNo Limit

 選曲も演出も制限なし!なんでもあり!

 スキズは韓国女性アイドルグループのBLACKPINKの曲「DDU-DU DDU-DU」と

 自分たちの曲、「神メニュー」を合わせて編曲し直し

 デッドプールをテーマにプログラムしています。

 是非観てみてください…。

 

 この後スキズは無事にKINGDOMで優勝するんですが

 そのファイナルステージで披露したものも素晴らしくて

 私もその頃にはスキズを追う様になり

 なんならKINGDOMの他のグループも追っかけて観る様に。

 そして今この有様です。

 

 youtu.be

   

 

WOLFGANG

WOLFGANG

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 曲がいい…。

 このWOLFGANGが私の中での2021年刺さったK-POPの1つで

 これはアルバム収録でメンバー全員で再録し直したものです。

 先ほどのデップーテーマと比べて貰ったら一目瞭然ですが

 本当にこの人達の作る曲は多彩で

 明るいものからダークなもの、少し懐かしいサウンドのものまで幅が広い。

 もう1曲、同じアルバムの中から

 

Silent Cry

Silent Cry

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 私の世代には絶妙な懐かしさが刺さりまくるSilent Cryという曲。

 好きなファンも勿論多く、メンバーもそれを把握してて

 ライブ配信で歌ってくれたりします。

 

 そして、シーズンソングとしてつい最近発売された曲「Christmas EveL」

 

 youtu.be

 

 クリスマスシーズンソングといえばHappyなキラキラシャララン~✨

 なものが多いですが、そこを裏切ってくるのがStray Kidsなんです。

 そして裏切っておいて、このカップリング曲に持ってくるのが王道失恋ソング。

 

 

 youtu.be

 

 もうサムネからしてヤバイ。

 アコースティックギターの使い方が絶妙で

 日の暮れた街中で聴きたい1曲。

 歩きながら深呼吸して、冷たさに消えていく白い息を眺めたい。

 

 2021年を語る上で外せないStray kidsの曲たちです。

 (他にも紹介したい理由がある曲がまだまだあるけど

         既にこの時点で2000文字越えてるので…)

 

・ATEEZ - パフォーマンスと世界観で戦うオリジナルカラー -

 

 ATEEZもKINGDOMに出演していたグループで

 3次は出場グループを6組を3組づつ2チームにして行うチーム戦もしており

 Stray kidsと一緒に組んだグループの1組です。

 出場グループ6組中、一番の若手でしたが世界的な人気は既にあり

 国内はまだそれほど、とはいえ有識者の評価も充分に高かった

 パフォーマンスが強みのグループです。

 とはいえ、曲も勿論素晴らしく、こちらはプロデューサーにEDENさんという

 韓国では有名な音楽プロデューサーさんがついていらっしゃいます。

 

  youtu.be

 

 パフォーマンスが強い、というのはこちらを観て頂きたいのですが

 これはEXOという先輩グループのWolfという曲を使った演目です。

 チーム戦は、ラップ・ダンス・ボーカルでそれぞれ対決する形で

 こちらはダンスチームのものです。

 兎に角パフォーマンスがやべぇ。最早曲の紹介ですらないのですが

 ATEEZのパフォーマンスが凄いという事を観て欲しいが為にリンクしてます。

 (チーム戦なので3グループメンバー入り乱れてますが

    最初の3人組の後に出てくる5人組がATEEZの子たちです)

 

 

 youtu.be

 

 そのグループの凄さを観るなら、ダンス練習動画だと思ってるんですが

 ATEEZはまさにそれです。

 これは今年KINGDOM後に発売されたアルバムの活動曲の練習動画です。

 このカムバックは面白い試みで

 どっちの曲で活動してほしいー?っていうアンケートを取って

 選ばれたこの曲で最初に活動し、もう1曲で後続活動するという

 結局ヲタクどっちも嬉しいやつぅー!!っていう展開だったんですが

 やっぱりパフォーマンスが凄い。

 ダンス好きにはたまらないんですよね…。

 今あらゆる動画観返してて気づいたけど、このDéjà Vu期のダンスは

 これまでに比べて圧倒的に柔らかさの表現が上手くなってるな~と感じます。

 力強く、演技力も込みで、パワーでぶん殴ってくる若さの塊だったのが

 ぐっと大人っぽくセクシーさが跳ね上がってる…。

 この12月に改めてカムバックが控えてるATEEZ。

 来年以降の活動も凄く楽しみなグループです。

 

・THE BOYZ - 11人の群舞 11人の強さ 11人のストーリー -

 

 こちらも同じく、KINGDOMの出演グループの1つですが

 この子たちはその前番組Road to KINGDOMで出場権利をかけて

 更に戦い、勝ち這い上がってきたグループです。

 RTKは全7グループが出場し、うち2組が途中で脱落させられ

 ファイナルで5組中

 総合順位1位と当日順位1位の2組がKINGDOMに進めるというものでした。

 ただし、この総合と当日の1位がどちらも同じグループだった場合

 KINGDOM出場は1組だけ。そのタイトルをどちらも獲ったのがTHE BOYZでした。

 

 

 youtu.be

 

 これはKINGDOMでの対面式での演目。

 (対面式は番組の最初に行うもので

   全出場者の前で披露するので緊張感が凄いのです)

 テーマは音楽番組で1位を獲得した自分たちの曲でした。

 THE BOYZはなんといってもこの11人でのダンスの綺麗さ。

 人数が多いほど、合わせるのは難しくなるものですが

 拍やメロディでぴったりと合わせてくるのは圧巻だし

 それが出来るのが彼らの強みです。

 

 youtu.be

 

Quasi Una Fantasia

Quasi Una Fantasia

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 こちらはRTK3次で披露した演目、指定された先輩グループの曲

 VIXXの桃源郷をクラシックのムーンライトソナタと合わせて編曲したプログラム。

 衣装もシンプルで、セットも限られたものだけにして

 ダンサーを使わず11人のみで作られた桃源郷という世界観が私は兎に角大好きで

 これをみてすっかりTHE BOYZ大好きになってしまいました。

 RTKでのTHE BOYZの演目はどれも素晴らしいモノばかりなので

 是非是非全部観て頂きたい…観るだけなら公式でYou tubeに全部あります。

 タダで観れます。これが韓国アイドルのいい所だよね…ありがてぇ…。

 

 そのTHE BOYZくん達が

 KINGDOM後に発売した2021年のサマーチューンがTHRILL RIDEです。

 MVもめちゃくそ可愛いんですが、1theKさんのスペシャルクリップがお勧めです。

 

 youtu.be

 

 夏にぴったり!可愛いし!最高!!!

 語彙力も吹っ飛んじゃう!!!ふぅー!!!

 動画の最後に出てくる赤髪の可愛い子はQくんって言います。

 メインダンサー!

 ちなみに私の推しはジェイコブくんとハンニョンくんです。(聞いてねぇ)

 

 推しグルの1つなので、2021年以前の曲もお勧めしちゃうんですが

 THE BOYZで一番好きなのはRevealっていう曲です。

 

 youtu.be

 

 このReveal、当時のメンバーのビジュも、曲も振付も全てが好きなんですが

 振付があのヨンジュンさんっていうのがまたヤバイ。大好きなはずです。

 (TWICEのTTダンスの振付をした人、といえば分かりやすいでしょうか?

  兎に角国内外で有名な振付師さんです。ヨンジュンさん)

 

・PENTAGON - あらゆる感情を音楽とパフォーマンスで表現する9人 -

 

 入口は2021年のKINGDOMだったのに、気が付けば2020年のRTKまで遡って

 辿り着いたのが2016年デビューのPENTAGONというグループでした。

 今や私の最愛K-POPグループ。

 早く来期のFC入らせてくれ…

 むしろ今から今期入れるなら3倍は出してもいい💸(やめなさい)

 

 正直、PENTAGONは別記事でたんまり書きたいくらいなので

 今回は2021年発売の曲だけにしますけど、本当に大好きな曲が多いんです。

 PENTAGONだけでも60曲はプレイリストに入ってるので…。

 

 youtu.be

 

 この動画は韓国ドラマ「リプレイ」のOST曲(ドラマ挿入歌)を紹介するもので

 PENTAGONが参加したHoney Dropという曲です。

 

 

Honey Drop

Honey Drop

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 OSTはそのグループの普段の色とは違う曲が聴けるので

 ヲタクにとっては有難いコンテンツです。

 このHoney Dropも学園ドラマにぴったりな

 疾走感と爽やかさに溢れていて大好き!

 2021年はリーダーのフイさんが兵役についた年で

 音楽活動は今年の頭に1度あっただけなんですが

 OSTは事前に収録済みだったのか2021年に滑り込んできてくれました。

 ありがとう、OST…無くならないでこの文化…。

 

 その2021年に発売されたのがLove or Takeというアルバムで活動曲はDo or Not。

 当然この曲も大大大好きなんですが

 同じアルバムに入ってる10s andとThat’s MeとSing-a-song。

 これも素晴らしいんですぅうううう!!!

 全部が違う色、全然違う曲なんですが

 全てメンバーのフイさんとウソクが作ってます。

 (この二人の曲がだけが好きなの?って感じですが、勿論そんな事はありません

  別記事で他のメンバーの作詞作曲した曲の話は死ぬほどします)

 

10s and

10s and

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That's Me

That's Me

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Sing-a-song

Sing-a-song

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 全てアルバム収録曲なので貼れる動画はなく

 サブスクで聴ける人はそちらを…案件になってしまうんですが…。

 

 10s andは作曲したフイさん本人の解説で

 「凄くロマンチックな感じ」

 「アニメーションを考えながら作った」

 「一生懸命地球半周走って君に届く10秒前」

 「ドキドキしませんか?」

 と言ってて、恋心が爆発してしまいました。

 歌詞で10カウントしていくのはシノンさんのアイディアだと

 先輩ユニボスさんが話してるのをお見掛けしました。

 (universe=ユニボス PENTAGONのファンダムの名称です。

  韓国アイドルのファンは漏れなく皆、名前があるのです)

 カウントが0になって韓国語でヨン(0)と言った後にヨンウォニ(永遠に)と

 歌詞が韻を踏んで続くところがとても痺れる…。

 

 That’s Meは次回、PENTAGONだけを語る記事に残して…

 

 次はSing-a-Song。

 こちらはこのアルバムを飾るラストの曲で

 みんなで楽しく歌おう~!っていう明るく幸せな曲で

 サビでは「今日はD-Day~!」と盛り上がっています。

 (韓国ではアルバム発売までの日を

  D-6、D-5、とカウントしていき、当日をD-Dayと表したりします)

 これを対面コンサートが出来て、声が出せる様になった時に

 PENTAGONとUniverseたちで歌える日を想像したら

 こんなに楽しい曲なのにめちゃくちゃウルウルしちゃうんですよ…。

 大サビでは「これが僕たちの音楽!」と全員で歌うところ

 PENTAGONが自作ドルを名乗る上でのプライドが見えて大好きです。

 何よりも、このアルバム後に入隊したフイさんが

 曲の最後に「あ、もう終わったね…」と優しい語りが入って終わるんです。

 この部分がとても優しくて、切なくて、何度聴いても胸がきゅぅ~となります。

 これがこのアルバムの最後に収録されてるってところまで含めて

 アルバムまるっと大好きです!!!!

 

 さて、じゃあこのフイさんの作ったものだけ好きなの?って話ですが

 そんなわけがない。

 

 今年の夏に、デジタルシングルとして発売されたこちら!!!

 

 youtu.be

 

 PENTAGONのマンネ(末っ子)3人による曲「Cerberus」です。

 韓国語・英語・日本語が入り混じるRap詞

 MVも格好いいし、本当に最高…大好き……。

 2021年夏の発売、これも私がPENTAGONにハマるダメ押しとなった曲の1つです。

 なので私のKポ垢のBioには🐶🐶🐶が3匹いるんです。

 

 さぁ、ここまで

 推しグルの2021年の刺さった曲を紹介してきましたが

 次はその流れとは別で

 好きだな~となった2021年刺さったK-POPを紹介していきます。

 まだ終わらないんですか?と思った人、私も思ってます。

 既に6000文字越えてるし。

 

・When Dawn Comes Again (Feat.BAEKHYUN) / Colde

 

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When Dawn Comes Again (feat. BAEKHYUN)

When Dawn Comes Again (feat. BAEKHYUN)

  • Colde
  • R&B/ソウル
  • ¥255
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 R&BユニットのボーカルColdeさんがBAEKHYUNさんをFeaturingしたこの曲

 そもそもこのBAEKHYUNさんの話をしないとなんですが

 EXOというSM entertainment東方神起とかBoAさんの事務所です)所属の

 アイドルグループのメンバーで

 グループアルバムとソロアルバムの両方でミリオンセラーとなり

 20年振りに韓国アイドルの売上記録を塗り替えた男、それがBAEKHYUNさんです。

 顔も良けりゃ、歌声もいい。EXOは勿論とても人気のアイドルグループです。

 後輩くん達のEXOダンスカバーは数知れず。

 そんな人をFeatに迎えたこの曲は、眠れず夜明けを待ちながら

 誰かを想う歌詞が綴られていてつい夜になると聴きたくなる1曲です。

 二人の歌声の柔らかさがメロウな曲調にぴったり…

 是非フルサイズで聴いて貰えたら嬉しいです🌙

 

・Sticker / NCT 127

 

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Sticker

Sticker

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 同じく、SMさんところのNCT 127(通称イリチル)くん達の2021年の曲

 絶対に一度聴いたら耳から離れないだろうなという予感があったので

 ずっと避けてきてたのに、友達にK-POPの音楽の話をする流れで

 「謎の笛を取り入れた曲がある」って話がしたくて自分も聴いたが最後。

 無性にこの笛の音が聴きたくなるし、多分聴いてる間は

 自身の戦闘力に+30のバフがかかるし、素早さも+20ぐらいされてる。(適当)

 SMエンタは、こういう謎の中毒性を有する曲を出す能力が凄いです。

 因みにSMで初の日本人研究生だった子がダンサーとして所属しております。

 是非皆さんもこの笛の音にやられてください。

 

・Video Therapy / N.Flying

 

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Video Therapy

Video Therapy

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 N.Flyingは2013年にデビューした5人組のバンドグループです。

 私の推しがDJをしているラジオで流していた曲でいいな~!となった曲。

 ちなみにメンバーの1人が

 日本のドラマ「君と世の終わりの日に」に出演しております。

 韓国バンドグループは本当に有名どころしか知らないのでこれから

 意識してアンテナ張っていきたいな~と思ってるジャンルだったりします。

 

・Maybe, Maybe Not (feat.JINBO) / GIRIBOY

 

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Maybe, Maybe Not (feat. Jinbo)

Maybe, Maybe Not (feat. Jinbo)

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 GIRIBOYさんは

 大大大好きな韓国のラッパーさんでありプロデューサーでもあります。

 PENTAGONとも一緒に曲をリリースしていて、それも素晴らしい。

 この曲は前半の静かさから後半にかけてどんどん層が厚くなって

 ゴージャスになるメロディがとても気持ち良くて堪らないのです。

 Coldeさんの曲同様、夜になると聴きたくなります。

 同じアルバムに収録されてるこちらの曲もお勧め!

 

You Turned Around

You Turned Around

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 韓国音楽追ってると思うのは、国民的にラップ文化が根付いてるな~という事。

 アイドルグループでもバンドでも、ラップ担当は絶対にいるし

 ラップサバイバル番組は大人気コンテンツです。

 私もどんどん韓国ラッパーに詳しくなっていく…それ位、メジャー文化なんです。

 その中でもGIRIBOYさんはNo.1で大好きです。

 

・GAME (TAG&Ji Beom) / Golden Child

 

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GAME (TAG & Ji Beom)

GAME (TAG & Ji Beom)

  • Golden Child
  • K-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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 ついに1アイドルグループが出した、1ユニット曲まで出してくる始末。

 何処まで追い掛けてんだ。という話ですが曲がいいならしょうがねぇ!

 こちらはGolden Childというアイドルグループのアルバム収録曲で

 ユニット対抗でゲームをして獲得した予算とカメラで

 MVを撮って対決をするというコンテンツで作られたものです。

 とはいえ、曲自体は全ユニット素晴らしいもので、私は特にこのGAMEと

 もう1組のユニットの曲が好きでつい聴いてしまいます。

 

・POPPIN’ (Y&JangJun) / Golden Child

 

 youtu.be

 

POPPIN' (Y & Jang Jun)

POPPIN' (Y & Jang Jun)

  • Golden Child
  • K-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

 MV観て貰えば一目瞭然なのですが、後者のが予算も低くカメラはGo proです。

 それでも曲とモデルが良けりゃどうとでもなる。

 Golden Childくん達もRTKに出ていた子たちで、曲も良いしパフォも良いので

 やんわりと意識して音楽聴く様になりました。

 一番好きなのは2020年に発売したWithout youという曲なので

 良かったらそちらも是非是非…。

 

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Without You

Without You

  • Golden Child
  • K-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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・2021年刺さったK-POP総括

 

 やっと終わりが観えてきました。

 ここまで本当に読んでくださった方がいるか果たして謎ですが

 個人的にはとても楽しかったです!

 

 言語が違う曲で、また聴きなれない言葉はつい敬遠しがちになりますが

 私自身、韓国語歌詞が初見で解る語学力はありません。

 入口はどうしてもメロディの良さが優先になります。

 だからこそ、誰にでも刺さる要素があると思っていて

 どれか1曲でもいいなと心に残るものがあれば幸いだなと思います。

 来年もまた更新出来る様にアンテナ感度良く、日本も韓国も海外も

 幅広く音楽を聴いていきたいなと思っています。

 ここまでお付き合い下さって有難う御座いました!

 

 1万文字は越えなかった!良かったね!!!(9454文字)

プロローグ

 

 

youtu.be

 

 

去年の夏頃の事。

 

まだまだ暑い日が続く9月の終わり

通院してる病院の待合室で声を掛けられた。

ファイルから私が落としてしまった診察カードを見つけてくれた車椅子の女性。

その傍らには空席があるにも関わらず立ったままの息子さんと思わしき男性。

私はカードを拾いお礼を言った。

暫くするとその2人がボソボソと会話を始めた。

とはいえ内容なんてあってない、今となっては思い出せない様な些細な事で

寧ろ覚えているのはその男性がとてもイライラしていた事。

母親に対して怒っている様で全ての事柄に対してもイライラしているようなそんな口調が耳についた。

でもそれはとても覚えのある事だった。

私も同じ立場だったからだ。

言った事を正しく理解しない母親に対して

そんな言い方しなくてもという口調で言い返していた。

そんな日々だった。そんな27年だった。

その断片を今、第三者として垣間見て自分の嫌な面を突き付けられている。

心がズキンとした。

 

この男性はとても大変だと思う。

母親という性別が違う人の介護、自分の仕事との両立、金銭的な事や、プライベートの無さ、苛立ちたく無いのにそうなってしまう事。

 

これはかつての私だ。

 

暫くすると診察室から看護師さんが私を呼び込んだ。

その場を離れられる安堵が心に満ちていった。

診察が終わり外に出るともうその親子の姿は無く、さらにホッとした。

つくづく嫌な人間だと思う。

 

会計を済ませて帰路に着く為のタクシーを待っていた。

いつもは列を成しているタクシーは今日に限って一台も無かった。

夕方に差し掛かっても暑さはしぶとく残り汗を呼ぶ。

すると先程の親子が私の次にタクシーに乗ろうと列に並んだ。

待合室での事が頭を過ぎる。

でも親子は特に会話する事は無かった。

そこにやっと1台のタクシー。

 

「お先にどうぞ。まだまだ暑いですから」

 

そう理由をつけて先を譲った。

優しくしたかった。

車椅子の人へではなく、それを押す人に。

1日を振り返ってこの事を振り返る事なんてきっと無いけれど

少しでも波立つ感情が静まってくれたらいいなと。

かつての私へ、優しくしたかった。

 

女性は何度もお礼を伝えてくれ頭を下げていた。

もくもくと車椅子を積み込んでいた男性が

車に乗る寸前に「有難う御座います」と一言残してタクシーは走り去った。

きっと帰っても、寝て起きても、明日になっても苛立つ事はあるだろう。

それは時に自分をとんでもなく苦しめる。

こんな些細な優しさではどうにもならない事を私は知っている。

 

そんな日々だった。そんな27年が去年終わった。

 

 

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