"せえの” で 余白の空

ついばんだ 桜 1つ

星をめざした先に十五夜の月

ジャニーズというのは割とぶっ飛んだ歌も多い。

古い年代のもので言えばシブがき隊の「スシ食いねェ!」なんて

寿司ネタの羅列でサビではほぼスシ食いねェ!としか言わない。

ただし、この曲はNHK みんなのうたで使用されていたので

子供向けと考えれば納得はいく。

 

タイトルだけなら数えきれない。

デカメロン伝説なんて若い子が聞いたらなんのこっちゃであろうが

これはギリシャ語の10日=deka hemeraiから由来しているし

歌詞の中にもこの10日というフレーズが盛り込まれている。

そして作詞は秋元康である。←

 

それはさておき、曲においてインパクトというのは大事だ。

タイトルの場合もあるだろうし振り付けの場合もある。

でもそれは人を惹きつける要素でもある。

NEWSの曲に「星をめざして」という曲がある。

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よく人数が減っただ活動休止などがあっただという話題が出るが

これはNEWSが6人になって活動再会後発売されたCDである。

曲の始まりの歌詞が

「一度 死んで また生き返る そんな 魔法をかけられていた」

という山下君のソロから入る。

ど頭から死と生が盛り込まれたとても静かな入り。

ジャニーズの歌詞でこんな重たい感じで死とか入れちゃう?!

と初めて聞いた時はびっくりしたものだった。

作詞者は作家のなかにし礼

ジャニーズでなかにし礼作詞の曲はTOKIOのAMBITIOUS JAPAN!とそのカップリング

そしてこのNEWSの星をめざしての3曲だけだと記憶している。

入り口こそ死という言葉を使っているがそれは本来の死という意味ではなく

今までの自分との別れだったり、新しい世界を踏み出す為の

揶揄だという事が残りの歌詞から伺える。

上の歌詞の後には

「目覚めたら 君がいて 光みちていた 僕は生まれ変わった」と続く。

この曲はアメリカのCGアニメ「ハッピーフィート」という主題歌でもあったので

その主人公に因んだ歌詞でもあるのだが

これをNEWSが歌うという事にNEWSヲタ的には胸にくるものがある。

サビの歌詞は

「みんないるかい 星をめざして 君に導かれ 歌いながら ぼくは歩き出す

 ふり返らないさ 傷だらけの少年時代など」

NEWSの歴史と合わせて聞くと映画の主題歌の為だけに作られたとは思えない

驚くほど心情が重なる曲だなと改めて思う。

この曲が歌われていた時には後に6人から、さらに減るだなんて

残った4人もファンも想像もしていなかっただろう。

それでも

「生きて、生まれ代わり目覚めた時そばにいる人と共に歩き出す。歌いながら」

その結果が9月15日・13周年目という節目を迎えられたのかな?と。

 

この曲の意味を深く考えながら今日の十五夜の月を眺めたいと思う。

 

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